５つの文型

SV	SVC	SVO	SVOO	SVOC
第１文型	第２文型	第３文型	第４文型	第５文型

「文型」は、主にS（主語）、V（動詞）、O（目的語）、C（補語）の4つの要素から成る語順のルールを指します。単語や文を詳しくするために、M（修飾語）という要素も加わることがありますが、修飾語の存在は文型の種類には影響を及ぼしません。

第１文型：SV

第1文型「SV」 第1文型の語順はSV（主語→動詞）です。

 「S（主語）がV（動詞）する」という意味になり、最もシンプルな文型となっています。 主語（S）は文の中で「誰や何」について述べるかを指定し、動詞（V）はその主語が何をしているかを示します。これが英文を構成する最小単位となります。

そして、主語になれるのは名詞・代名詞のみです。

I	run.
S「僕は」	V「走る。」

She	walks.
S「彼女は」	V「歩く。」

「（誰が）（何）する」という、最低限必要な情報が過不足なく揃っています。（SとVだけで話が完結）基本的には全ての英文にはSとVがあるということを押さえておきましょう。

第１文型を作る動詞の例

修飾語（形容詞・副詞）

これまで、第１文型について学習しました。

I run. (僕は走る) のように、必要最低限な情報で文章が完結しています。しかし、これだけでは少し物足りなさを感じるのではないでしょうか。

そこで重要となる品詞が、修飾語の形容詞・副詞となります。修飾語を利用することで、単語や文を詳しく説明することができます。

ポイントは、あくまで単語や文を説明する品詞になるので、文型を構成するための主要素ではありません。つまり、修飾語を英文中から取り除いても、文法上は問題なく意味が通るということです。

形容詞・副詞について後程詳しく説明していきますので、ここでは形容詞・副詞は、単語や文を説明するための修飾語ということを押さえておいてくだい。

では、第１文型の例文に、修飾語を加えてみましょう。

I	run	in the park in the morning.
S「私は」	V「走る」	M「朝、公園で」

She	walks	everyday.
S「私は」	V「歩く」	M「毎日」

第１文型を使った例文：S (主語) / V (動詞) / M（修飾語）

I go to the store every day.

（毎日、私は店に行きます。）

She comes to the park with us.

（彼女は私たちと一緒に公園に来ます。）

They run in the morning for exercise.

（彼らは運動のために朝走ります。）

I listen to music while I work.

（仕事中に私は音楽を聞きます。）

We talk about our day in the evening.

（私たちは夜に一日の出来事について話します。）

The train arrives at the station on time.

（列車は時間通りに駅に到着します。）

第２文型：SVC

第１文型にCが追加された、S（主語）V（動詞）C（補語）型について学習していきましょう。

C（補語）とは、主語についての説明を補う品詞です。そして、C（補語）になるのは名詞か形容詞のみです。

早速例文を見ていきましょう。

I	am	an engineer.
S「私は」	V「…です」	C「エンジニア」

You	are	pretty.
S「あなたは」	V「…です」	C「可愛い」

I am an engineer. ⇦ 名詞がSの説明 / You are pretty. ⇦ 形容詞がSの説明

SVCを見抜くポイントは「S=C」の関係が成立するということです。このポイントは文型を決定するための判断材料となるため、ぜひ覚えてください。

第２文型を作る動詞の例

第２文型を使った例文：S (主語) / V (動詞) / C（補語）

She became a doctor.

（彼女は医者になった。）

The painting looks stunning.

（その絵は素晴らしく見える。）

She kept smiling.

（彼女は微笑み続けた。）

I feel exhausted.

（私は疲れ果てています。）

第３文型：SVO

第1文型にOが追加された、S（主語）V（動詞）O（目的語）型について学習していきましょう。

「S（主語）がOを〔Oに〕Vする（動詞）」という意味になり、O（目的語）は、動作（V）が及ぶ対象や動作の目的を表します。

早速、SVOの英文をチェックしてみましょう。

I	play	tennis.
S「私は」	V「…をする」	O「テニス」

第３文型を作る動詞の例

have（〜を持っている）/ eat （〜を食べる）/ play（〜をする） / use （〜を使う）

第３文型を使った例文：S (主語) / V (動詞) / O（目的語) / M（修飾語）

I have a dog.

（私は犬を飼っています。）

They eat lunch together every day.

（彼らは毎日一緒に昼食を食べます。）

We play basketball at the park on weekends.

（私たちは週末に公園でバスケットボールをします。）

She uses her computer for work.

（彼女は仕事でコンピューターを使います。）

第４文型：SVOO

第４文型はS（主語）V（動詞）O（目的語1）O（目的語2）の語順で、「give（あげる）」や「buy（買う）」などの動詞で利用し、「SがO1に、O2を・・・する」という意味になります。

間接目的語と直接目的語

２つの目的語はそれぞれに名前があり、O1を間接目的語、O2を直接目的語と呼びます。

間接目的語は、動詞の作用が直接及ぶ対象を表すのに対して、間接目的語は、動詞の作用が間接的に影響を与える対象を示します。

例文をチェックしましょう。

I	teach	you	English.
S「私は」	V「教えます」	O1「あなたに」	O2「英語を」

第４文型を作る動詞の例

第４文型を使った例文：S (主語) / V (動詞) / O（目的語) / M（修飾語）

She gave me(O1) a beautiful necklace(O2) as a birthday present.

（彼女は私に誕生日プレゼントとして美しいネックレスをくれた。）

He teaches me(O1) English(O2) at the school.

（彼は学校で英語を教えてくれています。）

I show you(O1) the picture.(O2)

（私はあなたにその写真を見せる。）

She told me(O1) a joke.(O2)

（彼女は私に冗談を言った。）

I sent you(O1) a picture.(O2)

（私はあなたに写真を送った。）

第５文型：SVOC

最後に第５文型、S（主語）V（動詞）O（目的語）C（補語）について学んでいきましょう。

SVOC文型は、O→C＝主語→述語の関係が成り立ちます。具体的な例文を見ていきましょう。

She	makes	me	happy.
S「彼女は」	V「OをCにする」	O「私」	C「幸せ」

上記の例文では、me = happy（= I (am) happy）という関係が成り立ちます。

第５文型を作る動詞の例

第５文型を使った例文：S (主語) / V (動詞) / C（補語）/ O（目的語) / M（修飾語）

He always makes me happy.

（彼はいつも私を幸せにしてくれます。）

I think her kind.

（私は彼が親切だと思う。）

I call you Tom.

（私はあなたをトムと呼ぶ）

形容詞と副詞

形容詞と副詞は、単語や文を詳しく説明するための修飾語と言いました。

では、形容詞と副詞の違いはなんでしょうか。

形容詞と副詞の違い

形容詞と副詞の違いは、形容詞は名詞を修飾するのに対し、副詞は名詞以外を修飾します。

例えば、「とても可愛い服」という文章は、可愛いは名詞である服を修飾しているので形容詞、とてもは形容詞の可愛いを修飾しているので、名詞以外を修飾する副詞ということになります。

とても→可愛い→服

英文にすると、以下のようになり、修飾語は文の主要素にならないので、文型はMを除いたSVCの第２文型となります。

This	is	a very cute outfit.
S「これ」	V「…です」	C「とても可愛い服」